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数理論理学 第5回「論理式と証明法 4」の要点
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●全称と存在

量化子
        ∀x A 全称 (すべての x についてA)
        ∃x A 存在 (ある x についてA)

対象領域
        変数が表す対象全体の集合(変数の変域)

真理集合
        述語が真となる対象すべての集合
反例集合
        述語が偽となる対象すべての集合

量化子の意味付け
        ∀x P(x) が真 … P(x)の真理集合が対象領域と一致
        ∀x P(x) が偽 … P(x)の反例集合が非空
        ∃x P(x) が真 … P(x)の真理集合が非空
        ∃x P(x) が偽 … P(x)の反例集合が対象領域と一致

●集合と論理

述語と集合の対応
        述語 P(x), Q(x) が真となる対象全体の集合をそれぞれ S, T と表せば
        否定 ¬P(x),論理積 P(x)∧Q(x),論理和 P(x)∨Q(x) が真となる対象全体は
        それぞれ,補集合 S^c,共通部分 S∩T,和集合 S∪T

集合の性質の表現
        集合に関する定義や性質は,論理式を使い簡潔で厳密に表せる
        補集合,和集合,共通部分,差集合,直積集合,べき集合,
        所属,包含,相当,など

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授業のホームページ

山田 俊行
https://www.cs.info.mie-u.ac.jp/~toshi/