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数理論理学 第4回「論理式と証明法 3」の要点
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●含意A⇒Bの証明法

間接証明(対偶法)
        Bが偽(¬Bが真)であることを仮定し,Aが偽(¬Aが真)であることを導く
        ※A⇒B の対偶 ¬B⇒¬A の直接証明に相当

間接証明(背理法)
        A⇒B が真であることを示す証明法
        Aが真であり,Bが偽(¬Bが真)であることを仮定し,矛盾を導く

補題の利用
        適切な命題Cを見つけて,A⇒C と C⇒B の二つを証明する

●同値A⇔Bの証明法

双方向の含意の証明
        A⇔B が真であることを示す証明法
        両方向の含意 A⇒B と B⇒A が共に真であることを示す

同値変形
        論理式(の一部)をそれと真偽が一致する別の論理式に置き替える式変形を反復
        A⇔C1,C1⇔C2,…,Cn-1⇔Cn,Cn⇔B の一連の証明を次の形に示す
           A
        ⇔ C1
        :
        :
        ⇔ Cn
        ⇔ B

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授業のホームページ

山田 俊行
https://www.cs.info.mie-u.ac.jp/~toshi/